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カリスマの訃報

昨日、Apple社の元CEO、ジョブス氏が亡くなった。56歳だった。死因はがんだったとの事。

私が何時もの様に起き抜けにテレビをつけ、CNNにチャンネルを切り替えたところ、画面に大きく

remembering Jobs

と表示されていて、一体何が?と思い、画面に釘付けになっていると、ジョブス氏が亡くなったという悲しい言葉が飛びこんできた。キャスターも痛恨の面持ちでそれを伝えていた。そして、世界中のApple Storeの店頭の映像が映る。世界中のApple Storeには、ジョブス氏を尊敬し、Mac社の製品を愛用し続けているファンが集結し、花を手向け、目頭を押さえながら佇んでいた。特別番組は続き、今までのApple社、そしてジョブス氏の歩みについて語られる。Apple社、ジョブス氏共に、今日の大きな成功を掴むまでには多くの困難をくぐり抜けて来たという。実際Apple社は、その革新的な製品を生み出し続ける傍ら、商業的な成功に恵まれなかった時代もあった。ジョブス氏もまた創業者の一人ではあるが、社内と対立し、Apple社を追われた事もあった。そんな紆余曲折がありながらも、ジョブス氏はApple社に復帰し、再び革新的な製品を世にもたらした。それは今度は商業的な成功に結びつき、Apple社ならびにジョブス氏の評価を高め、ようやく世界の一代企業へと登り詰めた。なかでもあのカラフルなiMac、そしてiBookはとても革新的だったな。PCに機能性とファッション性が融合したんだからね。今よりもっとガキだった私には、憧れの商品の一つだったな。というか今でも憧れの商品だ。

そんなMacには個人的に強い思いいれがあってね。我が家はずっとMacを使っていて、私が生まれて初めて触ったPCがMacだったんだ。それからずっとMacを使い続けててね、学校の授業でPCを使う事になるよ!という時に、Macしか使った事の無い私は学校のPCの使い方が分からず、毎回壊して先生を困らせてたな。そもそも右クリックと左クリックって何だよ?って感じだったからね。そして高校に進学する時、勉強する際にPCが必要だ、という事になって、念願の自分専用のiBookを買って貰えたんだ。もう嬉しくてね。寝る間を惜しんでiBookに夢中になってたよ。その後、誕生日にiPod miniをプレゼントで貰って、更に快適な音楽ライフを送る事になったんだ。今はそのiBookもiPod miniも故障してしまって修理に出さないと使えない状態なんだけど、そんな今でもiMac、MacBook、そして今年の誕生日に貰ったiPod touchを愛用してるよ。Macが無ければ、私の生活は成り立たないと言えるまでになってる。無論、父の影響を受けて、弟のタカ島屋もMacを愛用してるんだ。弟のタカ島屋の部屋には、古い物から最新の物まで、多種多様なApple製品で埋め尽くされていて、Macミュージアムが出来るかも、と思える勢い。更に、iPhone 3とiPhone 3Gも2台持ってるからね。とにかく、我が家では、Apple社のPCでなければPCではない、という家訓があるんだよ。それだけApple社の魅力的な製品、そしてジョブス氏の思想に共感しているという感じだね。

それだけに、やはり今回の訃報は悲しかった。ジョブス氏は8年もがんに苦しんでいて、世界中の色んな治療法を模索して、如何にすれば完治するか、を一生懸命考察していたんだって。だけど、完治する事なく、若くして亡くなったのは無念だった。まだまだ若いんだし、もっと革新的な製品を生み出して、私達を感動させて欲しかった。

新しい製品を公開する時の、あの腕まくりした紺のタートルネックとジーンズといったラフな服装が忘れられない。よく父と、元祖アメリカンちょいワルオヤジって言ってたなあ。もうあれが観られないと思うと、悲しい。

ジョブス氏が亡くなった昨日、私は都内に行く用事があったので、ついでに渋谷のApple Storeに足を運んでみた。すると、エントランスの前には花を手向け、その死を悼むファンの姿が多く見受けられた。エントランス前の花束は山積していて、中には手紙やろうそく、ジョブス氏と深い関わりのあるPixerの代表的なキャラクター、トイ・ストーリーのフィギュア等もあった。Mac人口が少ないと言われている日本でも、こんなにも熱心なファンが多くいたんだなあ、と嬉しくなった。また近いうちに渋谷、そして銀座のApple Storeに行こうと思う。花束を持って。

ご冥福をお祈り致します。

by ochestraa442 | 2011-10-07 15:11 | other | Comments(2)

Commented by t_yana at 2011-10-08 17:34
appleのプロダクツは「商品」じゃなくて「作品」。そんな気がしますね。
windowsを使ってる人の方が多いけど、ビル・ゲイツが死んでも、ここまでの騒ぎにはならないでしょう。
スティーブは経営者ではなく、アーティストっていう存在感ですね・・・。
Commented by ochestraa442 at 2011-10-12 16:14
口笛太郎さん、こんにちは。

おっしゃる通り、Appleの製品って、単なるPCやその周辺機器といった感じではなく、アートなのでは、と思います。AppleはPCをより使い易くしたと同時に、一つのアートにした様な気もします。ジョブスが新しい製品を公表する時、何時も好きなバンドが新曲を出す時と同じ様にドキドキしてました。ビル・ゲイツも言うまでも無く世界的に有名ですが、ビル・ゲイツはバリバリの経営者で、一方ジョブスはアーティスト、というイメージを持ってます。

これからAppleがどうなっていくのか、とても気になりますね。