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インカ帝国で良いんか

またまた最近聴いた音楽の話をしたいと思います!

The Last Shadow Puppets/The Age Of Understatement

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このバンド、言わずもがなArctic Monkeysのフロントマン、Alex TurnerThe RascalsMiles Kaneの二人が組んだ最強のバンドなんですよ。CD発売前からメディアを賑わせていて、Arctic Monkeysファンのカオリとしては是非聴いてみたいなーなんて思っていたわけさ。そして、聴いてみました。

このアルバムはThe Age Of Understatementから幕を開けるのですが、哀愁のあるオーケストラの音と二人のボーカルが混ざり合い、1970年代のソビエトにタイムスリップしたかの様な錯覚を覚える。何と言うか、カオリの持っているソビエトのイメージが、霧が立ちこめていて、古い建物が並んでいて、政府から一部の音楽を演奏する事を禁じられているという感じなんだけど、この曲は、カオリのそのソビエトのイメージと一致している。そして、そんなソビエトの街の一角にある建物の中で、ひっそりと政府から禁じられている音楽を演奏するかの様な感じ。楽曲の中に漂うダークさと緊張感がそうさせているのだろう。そして、それはアルバム全体を通して感じる物でもあるという事が、このアルバムを聴いていくと分かるわけです。

しかし、ダークさと緊張感だけで構成されているアルバムではありません。Meeting Placeでは管楽器も使いながら、爽やかなサウンドを展開しています。昼間ののどかな陽射しの様な、初夏の緑の様な、そんな爽やかさを含んだこの曲がある事で、アルバムのバランスが均等に保たれているのではないかな、とも思います。

このアルバムは、オルタナが基本になりつつ、そこにクラシックの要素が足されていてオルタナ好きにもクラシック好きにも好かれる様な、そんなアルバムになっていると思います。オーケストラの奏でるサウンドはほとんどクラシック的だけど、そこに完全にオルタナ!といったギターが混ざったりしているので、クラシックとオルタナの良い所だけを注いで作った意欲作、と言えると思います。

美しいオルタナが聴きたい!そんな方におすすめです!

by ochestraa442 | 2008-06-27 18:55 | music | Comments(0)