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行かないで!夏!

今日は久し振りに音楽の感想を。

Kasabian/48:13

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私、無論Kasabianは知っていたのだけども、今まで完全に素通りしてたんだよね。色んな人がありとあらゆる所で絶賛していたし、ありとあらゆる所で曲が流れていたし、アルバムもコンスタントに出てたし、言ってしまえば夏フェスや来日公演もよくあった。だけど、心の琴線に特別触れる事も無く、こんなバンドがいるんだー程度の認識だったのです。

しかし、その認識が覆されたのが、去年の7月の頭。何となくつけていたMTVで、新曲Eez-Ehが流れて、ハッとした。何、この突き抜けた格好良さは!このバンド、何者なんだ!初めて聴くそのサウンドの一つ一つに、釘付けになった。この曲のミュージック・ビデオが流れている間、カオリはずっと画面にしがみついて、振り放されない様に一生懸命だった。

それからというもの、カオリはネットでKasabianについて調べ、何度も何度も、歌詞を覚えて歌えるのではないか?という勢いでEez-Ehを聴き狂い、発売になるであろう新アルバムへの思いを膨らませた。そして、遂に発売になったのが、この48:13なのだ。

アルバムの収録時間がタイトルになるという、前代未聞のアイデアに驚きつつ、聴いてみる。正統派ブリティッシュ・ロックを基準に、アコースティック、デジタル、ダンス、オーケストラと、多様なジャンルをこのバンドならではの絶妙な分量で調合し、一つのアルバムに昇華している。そんな印象を受けた。一曲一曲がまるで違う音像なので、それこそ乗り遅れない様にとしがみついて一生懸命聴くのだ。だけど、乗り遅れる事は一切無くて、気がついたら自分も同じ感覚を身につけていて、共に怒濤の速度の音世界を駆け抜けて行く。そんなパワフルでアグレッシブな、カオリの様なこのバンドの初心者であっても十分楽しめる、開けたマインドを感じるアルバムだ。それと同時に、ほとんどの楽曲を作詞作曲しているギターのSergio Pizzornoのポテンシャルに、遅ればせながら驚かされるし、こんな超人、実際に世界にいるんだ!とテンションが上がる。ますます音楽の面白さを感じてしまう。

そう、何が言いたいかと言うと、Eez-Ehは一曲だけでアルバムを買いたい!と思わせる引力、パワーがあるって事!そして、芋づる方式で色んな曲の良さに気づいていくのだ。魅惑の音楽ワールド!

by ochestraa442 | 2015-09-09 20:10 | music | Comments(0)