人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鬼が島リゾート化計画

久し振りの音楽の感想シリーズだよ。相変わらず、溜まりに溜まっている。

Tal/A L'Infini

鬼が島リゾート化計画_e0025433_1544373.jpg


フランスの歌姫のアルバム。昨今、ヨーロッパ発の歌手がヒットしていて、それにならう形で作られたサウンドが、一般的なフレンチ・ポップとの差別化を図っているイメージ。ただし、凡庸なヨーロッパ全体の売れ線サウンドに帰結せず、フレンチ・ポップの流れる様なフレーズ感、みずみずしさはしっかりと根本にあって、ヨーロッパの売れ線が好きな人、純朴なフレンチ・ポップが好きな人双方に好かれる様な、バランスの良い仕上がりになってる。この場合、英語詞で歌われる場合が殆どなのだけど、この人の場合は大半の曲をフランス語で歌っていて、そのこだわりが音楽の協調性を強く感じさせてる。低音から高音まで、安定していて伸びやかな歌声も聴いていて非常に心地良いし、アルバム全体を通して青春ど真ん中!とでも言う様なキュンキュンする爽快感がある。ワールドミュージックに興味がある人、洋楽が好きなんだけど、違う国の言葉の曲を聴いてみたい!という人に超絶おすすめしたい一枚。聴いて損は無いですよ〜!

Amna/She Bangs

鬼が島リゾート化計画_e0025433_16152849.jpg


こちらはルーマニア出身の女声シンガーのデビューアルバム。ほとんど英語詞で、ヨーロッパ侵攻への強い意欲を感じさせる。その第一歩となったShe Bangsはスタイリッシュなエレクトロで、途中で登場する旧共産圏を彷彿とさせるサウンドが絶妙なアクセントとなっている。やはり、アメリカ発が大半を占めるポップソングの中で、こうして歌手の出身国が一目で分かる様なサウンドが効果的に使われているとより一層キャッチーに聴こえるし、魅力を感じる。もともと旧共産圏はどことなくミステリアスで、アジアからの影響が見え隠れする様なサウンドが強いイメージとしてあるけど、それをヨーロッパ全域、いや全世界に向けて生み出すポップソングに効果的に使うって、反則技だと思う。良い物が出来るに決まってるだろ!ってね。そしてHey Hoではスペイン語らしき言葉で歌ってるし、この人のグローバルな活躍を堪能出来る。英語で歌ってるだけでもすごいのに、更に他の言葉でも歌うなんて、とただただ驚くばかり。アルバム全体はトレンドまっしぐらで、ダンサブルな仕上がりになっている。スカッと爽快で、快活な歌声を楽しめる一枚です。

まだまだたんまりと説明したいCDがあるから、ちょくちょく小出しに説明していきたいなーと思ってます。今日はこんな感じ!

by ochestraa442 | 2015-03-28 16:44 | music | Comments(0)