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ブルースよ永遠に

悲しい知らせは土曜の夜に訪れた。

私の大好きなソウルシンガー、Amy Winehouseが亡くなった。

Amyはロンドンにある自宅の一室で亡くなっていたそうだ。死因は薬物の過剰摂取らしい。兼ねてから薬物のオーバードーズとリハビリ施設への収容が噂になっていただけに、最も想像したくない結末を迎えてしまったという事だ。年齢は27歳。まだ若い、将来を嘱望された歌手の一人でもあった。

Amyはここ最近もずっと薬物に依存していたみたいだけれど、Fred Perryとコラボしてファッションデザイナーとして活躍したり、ライブをやったりしていて、あとは本業の音楽活動を再開してくれれば問題無いよなー、と思っていた所だった。しかしAmyの薬物依存は治まる事無く、先日行われたライブでは精神状態が崩壊していて、最早歌う事も出来ず、やむなく演奏を中断する事が何度もあり、ファンからブーイングを受けたとの事だった。それでもAmyは、この先の夏フェスシーズンに向けて、精力的にライブ活動をしていくと言っていただけに、その矢先の訃報は、とても無念だ。

Amyを一躍有名にした曲といえば、Rehabだろう。タイトルから分かる通り、この曲は本人のリハビリ施設に収容された時の経験がヒントになって作られた曲だ。曲調は正統派ブラック・ミュージックの流れを見事に受け継いでいるといったイメージで、独特の歌唱にも引き寄せられる。しかし、歌詞に注目してみると、やはりAmyがどれだけ薬物に依存してたかというのが伺える。Amyの存在を躍進させた"薬物"は、皮肉にもAmyの命を奪ってしまったとも言えよう。

スキャンダラスな歌姫の悲しい結末に、心が痛む。それと同時に、Amyは死の瞬間までAmyだったんだな、なんて思う。私はもっとAmyの作り出す魅力的でソウルフルな音楽に、浸っていたかった。まだ2枚しかアルバム出してないんだよ?どんどん曲を作ってファンに聴かせて欲しかった。

Amyの低くしゃがれたボーカルが、ずっと脳裏にこだましている。

ご冥福をお祈りします。

by ochestraa442 | 2011-07-27 01:37 | music | Comments(0)